【徹底比較】「GAFAM」への投資は割高か?重要なポイントで比較してみた

こんにちは。フリーランス投資家のmaruです。

巨大IT企業群「GAFAM」の企業分析を一通り終えました。そもそもGAFAMの銘柄研究をしようと思ったのは、「結構株価上がってるし今から投資するのってどうなの?」とか「今後も株価ってどうなりそうなの?」という点が気になったからです。

ということで今回の記事ではGAFAMの研究をした結果、今後の投資対象として私maruはどう思うか?という点にフォーカスしていきます。

まず私maruが考えるGAFAMの今後を考える上で重要と思われるポイントをご紹介していきます。

GAFAMの今後のポイント
・収益基盤の安定性
・新たな成長ドライバー
・業績の推移

これらを私なりに図にまとめると以下のようになります。(※あくまで個人の主観です)

収益基盤の安定性成長ドライバー業績の推移
グーグル
アップル
フェイスブック
アマゾン
マイクロソフト

本記事ではGAFAMとして比較するため分かりやすくアルファベットをGoogleとしています。

ということでひとつずつポイントを見ていきましょう!

ちなみにそれぞれの詳しい銘柄研究の記事は以下に貼っておきますので、よろしければ先にそちらをご覧ください。

グーグル(アルファベット)の記事はこちら

アップルの記事はこちら

フェイスブックの記事はこちら

アマゾンの記事はこちら

マイクロソフトの記事はこちら

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またテンバガー候補の銘柄を比較・分析した記事も書いています。興味がある方はぜひそちらも合わせて読んでみてください

テンバガー銘柄比較の記事はこちら

収益基盤の安定性

グーグル:△ アップル:○ フェイスブック:△ アマゾン:◎ マイクロソフト:◎

正直言うと、これらの規模の企業において収益基盤に不安があるというのは少し考えにくいです。しかしテクノロジー企業は常に変化を続け、外部環境は大きく変わり続けます。GAFAMは、独占禁止法による規制のリスクがつきまとう企業でもあります。

これらの要因により、収益構造の基盤が脅かされるリスクも考える必要があるでしょう。ということで今回チェックする「収益基盤の安定性」という項目は、収益の柱が分散されているかどうかという点に注目します。

まず個人的にクリアしていると感じるのがアップル、アマゾン、マイクロソフトです。

アップルは個別の記事でも述べていますが、サービス企業への転換に成功しており、安定的な収益をあげています。iPhoneやiPadなどの製品を売るだけでなく、Apple Music、Apple Payなどあらゆる分野でサービスを展開し、製品を売って終わりのビジネスモデルに依存していません。

またアマゾンは収益の中心はEコマースによるもので、コロナ禍で急速に拡大しました。他にもスマートホームへの展開やアマゾンプライムビデオなどのエンタメ事業をはじめ、さまざまな業種への転換に成功しています。中でもクラウドサービスのAWSは世界トップシェアを握っており、アマゾンの強みとなっています。

マイクロソフトはWindowsでパソコンOSのシェアを握っていることで安定した収益に繋がっています。Office製品の売上やMicrosoft 365のサブスクリプション収入、クラウドサービスのAzureの拡大で収益の土台を築いています。

一方のグーグルフェイスブックは広告による収入が現状では大半を占めています。グーグルは全体の約70%、フェイスブックについてはおよそ99%ほどが広告による収入になっています。

広告収入が今後急激に減少するというのも少し考えにくいですが、やはり今までと同じビジネスモデルの脱却ができるかどうかは注目しておく必要があると思います。

新たな成長ドライバー

グーグル:◎ アップル:◎ フェイスブック:○ アマゾン:○ マイクロソフト:◎

GAFAMはこれまで各分野で圧倒的な成長を遂げてきました。しかし投資家として期待したいのは、企業の成長を牽引する新事業です。

正直、さすがGAFAMと言うべきか全ての企業がしっかり未来に期待できる新事業を展開してきています。

グーグルは関連会社のウェイモが自動運転分野で圧倒的にリードしています。さらに量子技術コンピュータやVRなどあらゆる分野に進出しており新たな事業への展開を期待できます。

アップルはすでに述べたサービスによる収入ももちろんのことながら、最大の期待はEV自動車業界への参入です。自動車はこれまでのスマホやタブレット、パソコンなどよりも当然単価が高く、売り上げに大きなインパクトを与えます。さらなる飛躍への期待は十分持てると思います。

フェイスブックはすでに述べた通り、広告収入がほとんどを占めていますが、新たにEコマースのプラットフォームとしての転換を開始しています。また仮想現実や人工知能、仮想通貨など新技術に積極的であり、それらが新たにフェイスブックを牽引していくことになるでしょう。

アマゾンマイクロソフトはやはりクラウドサービスが成長分野として期待できると思います。クラウドコンピューティングの市場は今後も急速に拡大していくことが予測されており、大きなシェアを獲得しているアマゾンのAWS、マイクロソフトのAzureは利益を大幅に伸ばす可能性があります。

特にマイクロソフトのAzureは、業界首位を走るアマゾンのAWSを猛追しており急速にシェアを奪っています。クラウドサービスの成長性は注目しておきたいと思います。

業績の推移

グーグル:○ アップル:△ フェイスブック:◎ アマゾン:◎ マイクロソフト:○

やはり投資先としては「稼いでくれる企業」というのは重要なポイントになります。売り上げがしっかり出ているのか、そして伸びてきているのかは確認しなくてはならない点だと思います。

ということでこのポイントは過去5年間で、企業の売上高がどれだけ伸びたのかチェックしていきます。

グーグル

2016年12月期 90,272百万ドル → 2020年12月期 181,527百万ドル

2020年12月期は前年比でプラス12.1%

アップル

2016年9月期 215,639百万ドル → 2020年9月期 274,515百万ドル

2020年9月期は前年比でプラス5.5%

フェイスブック

2016年12月期 27,638百万ドル → 2020年12月期 85,965百万ドル

2020年12月期は前年比でプラス21.5%

アマゾン

2016年12月期 135,987百万ドル → 2020年12月期 386,064百万ドル

2020年12月期は前年比でプラス37.6%

マイクロソフト

2016年6月期 91,154百万ドル → 2020年6月期 143,015百万ドル

2020年6月期は前年比でプラス13.6%

ということで売上高をみると企業の稼ぐ力の違いに気が付きます。

アップルは過去5年間で大幅に伸びているわけではなく、一方のフェイスブックは3倍以上の売り上げ成長を見せています。

しかしアップルはこの期間にサービス主体の収益構造に変化を遂げていますし、フェイスブックは広告への依存度が高いためこれまで通りに売り上げを伸ばしていくことには疑問が残ります。

あくまでここでチェックしたのは数字上での売り上げの推移ですので、きちんと中身を精査する必要はあると思います。しかし実態がどうであるかは、外部からはなかなか判断できないものです。数字として表れている売上高を今後も注目していくことが大切だと考えます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回の記事ではGAFAMについて3つのポイントに分けて分析しました。

改めて今回の記事でのポイントをおさらいします。

GAFAMの今後のポイント
・収益基盤の安定性
・新たな成長ドライバー
・業績の推移

個人的にはすべてのチェック項目を高い水準でクリアしたアマゾン、マイクロソフトはこれからも魅力的な投資先であると感じます。

しかし投資にあたっては、私があげたチェック項目以外にもたくさん注意すべき点はあります。あくまで私のなかでの判断軸が上にあげた3つのポイントだっただけです。

したがってアマゾンやマイクロソフトにもネガティブな点はあると思いますし、グーグル、アップル、フェイスブックに他に負けない圧倒的な魅力があるかもしれません。

どちらにせよ、これからの時代もテクノロジー企業の最先端を走るGAFAMは定点観測していく必要がある銘柄だと思います。業績の推移や新たに仕掛けてくる新規ビジネスなどのニュースをしっかりチェックしておこうと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。またお願いします。

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