【銘柄研究】フェイスブックの今後を分析 投資先としての魅力は?

こんにちは。フリーランス投資家のmaruです。

今回はSNS首位を誇る企業「フェイスブック」についての銘柄研究をしました。

この記事のポイント
・フェイスブックってどんな会社?
・強み:高い営業利益率と新たな事業
・リスク:広告収入への依存と個人情報保護・反トラスト法による規制

この記事では上の3点を中心にフェイスブックを分析しています。

また他の記事ではGAFAMを比較・分析しています。そちらも合わせて読んでみてください。

GAFAMの比較記事はこちら

フェイスブックへの投資を検討している方や気になる方はぜひ最後までご覧ください!

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フェイスブックってどんな会社?

本社アメリカ・カリフォルニア州
設立2004年
上場2012年5月
上場区分NasdaqGS
業種メディア・娯楽
配当利回り
時価総額7702.95億ドル(2021年2月15日現在)

フェイスブックはマーク・ザッカーバーグがハーバード大学在籍中に立ち上げたサービスです。SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の市場を先行者として牽引しています。

フェイスブックは2012年に画像共有アプリの「インスタグラム」を買収しました。

驚くことに当時のインスタグラムは売上0で社員も13人しかいなかったというのです。そんな企業を10億ドルもの大金で買収したのです。
当時は疑問視する声も多かったようですが、現在のインスタグラムの普及を踏まえると、むしろ安い買い物だと言えるかもしれません。

そしてよくツイッターなどが競合他社として話題に上がりますが、その月間ユーザー数を比較するとフェイスブックやインスタグラムの普及度合いが分かると思います。

各SNSの月間ユーザー数
・フェイスブック:28億人(2020年12月時点)
・インスタグラム:11億5,800万人(2020年10月時点)
・ツイッター:3億5,300万人(2020年10月時点)

このように先見の明で企業の買収を行い、SNSを拡充してきたのがフェイスブックの特徴です。

それではここからフェイスブックの強みとリスクについて見ていきましょう。

フェイスブックの強み

この記事ではフェイスブックの強みを

・圧倒的に拡大する売上高

・高い営業利益率

・新しい事業の創出

という3点から見ていきます。

圧倒的に拡大する売上高

フェイスブックは過去、圧倒的な速度で売り上げを伸ばしてきました。

20年12月期の通期売上高は前年比でプラス21.5%で伸びており、15年12月期から比較すると4.8倍ということでものすごいスピードで成長しているのが分かります。

この成長がフェイスブックの魅力の一つだと思います。

高い営業利益率

フェイスブックは高い営業利益率も魅力的です。

フェイスブックは営業利益率は30〜50%を推移しており、非常に高い水準を保っています。こちらも投資対象として魅力的なポイントだと思います。

新しい事業の創出

フェイスブックはSNSを通じて商品を売り出すことが可能になるEコマース分野へ力を入れています。小規模事業者などが商品を出品することができ、Eコマースの新たなプラットフォームを提供していくことになります。

また仮想現実や人工知能、仮想通貨「ディエム(旧リブラ)」など新たな事業に着手しています。ディエムについては米ドルなどが裏付けとなることがコンセプトであり、他の仮想通貨との違いに注目が集まります。

このように次世代技術に進出しており、拡大していくことが予想されます。

フェイスブックのリスク

この記事ではフェイスブックのリスクを

・広告費への依存状態

・個人情報保護・反トラスト法による規制

という観点から見ていきます。

広告費への依存状態

フェイスブックの売上高のなかで、広告が占める割合がほとんどになっています。

事業別売上高

広告:696億ドル  その他売上高:10億ドル

ということで売り上げはかなり広告に依存している状態です。すでに見た通り売上高はしっかりと伸びていますが、偏りがあるのはリスクになりうると思います。これまで通りの広告の拡大が今後も長く続くとは考えにくいので、新たな事業の柱が出てくるのを待つ必要があると考えています。

個人情報保護・反トラスト法による規制

フェイスブックは2018年に最大8700万人の個人情報を流出しました。さらに2019年にも2億6700万人の個人情報が流出しました。
そして2020年にも発覚し、たびたび個人情報保護の問題が表出します。

28億人もの月間ユーザーを抱えるフェイスブックにとっては、個人情報の保護はかなり重要になると思います。そういった点でのリスクが懸念材料になると思います。

さらに反トラスト法(独占禁止法)による規制もリスクとして注目しておくべき事項です。「インスタグラム」や「ワッツアップ」といったサービスの買収が競争を阻害したとされているのです。

米当局はフェイスブックに対し、インスタグラムとワッツアップの売却を命じるようワシントン連邦地裁に要求しました。

グーグル、アマゾンなどもこのリスクを抱えており、今後の動向を注意深く見ておく必要があると思います。

フェイスブックの株価は?

フェイスブックの過去5年間の株価のチャートがこちらです。

長期的には右肩上がりの上昇を続けていますが、2018年には大幅な下落も見せています。そしてすでに述べたように広告に依存した収益や、個人情報保護問題や反トラスト法による規制などのリスクを踏まえると少し慎重に見ていく必要があると思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?

SNSで世界のトップシェアを握る「フェイスブック」について銘柄研究をしました。改めてこの記事のポイントを見てみましょう。

この記事のポイント
・フェイスブックってどんな会社?
・強み:高い営業利益率と新たな事業
・リスク:広告収入への依存と個人情報保護・反トラスト法による規制

しっかりと売り上げを伸ばし、高い営業利益率を誇っている強みはありますが、一方で広告収入への依存と個人情報問題や独占禁止法に関わる規制などのリスクも同時に存在しています。

これまでの拡大と同じように伸びていけるとは少し考えづらいです。とはいえSNS最大手として業界全体に影響を与える企業ですので、今後の動向を注視していきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。またお願いします。

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