こんにちは。フリーランス投資家のmaruです。
南米のAmazonと呼ばれる「メルカドリブレ」について銘柄研究をしました。今後の将来性に期待できる銘柄とだと思います。
今回は市場の成長性なども踏まえて、魅力を分析していきたいと思います。
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もくじ
メリカドリブレってどんな会社?
本社 | アルゼンチン |
設立 | 1999年 |
上場 | 2007年8月 |
上場市場 | NasdaqGS |
業種 | IT・通信 |
配当 | なし |
時価総額 | 902.69億ドル(2021年1月12日現在) |
メルカドリブレはアルゼンチンに本社を置くインターネット小売業の大手です。南米18カ国で事業展開をしており、主要な売上地域はブラジルで6割以上を占めています。
同業種の企業としてはAmazonや楽天で、今後更なる飛躍が期待されています。
将来のテクノロジー業界を牽引していくと予想される企業を中心に組み込む「GSフューチャーテクノロジーリーダーズ」という投資信託の組入比率では、メルカドリブレが一位になっています。(2020年11月末時点)
ちなみに「メルカドリブレ」とはスペイン語でフリーマーケットという意味だそうです。
投資先としての魅力は?
EC市場の成長性
以前書いたショッピファイの記事でも述べましたが、EC市場は今後大きな成長期に突入していく予測がされています。
経済産業省の「電子商取引に関する市場調査」によると2019年の世界のBtoCのEC市場規模は3.53兆ドルで、全ての商取引金額に対するEC取引が占める割合を表すEC化率は14.1%と推計されています。
今後もその成長は続くと見込まれており、2023年には6.54兆ドルの市場規模、EC化率は22.0%まで拡大するとされています。
新型コロナウイルスの影響による外出自粛は、EC市場の更なる拡大に大きな影響を与えることになるはずです。
南米地域での拡大
メルカドリブレのサービス提供地域である南米は、成長市場として今後大きな期待が持てます。2019年時点で南米のラテンアメリカ人口6億4400万人のうち、メルカドリブレのユーザーは2億8000万人にも上ります。
南米のインターネット普及率はまだまだ成熟しているとは言えません。今後スマートフォンの利用などが増えるにしたがって、メルカドリブレのシェアは拡大していきます。
そしてこの度のコロナウイルスによるロックダウンは、メルカドリブレの新規ユーザー獲得に大きな影響を与えました。外出ができなくなったことで、これまでECサイトでの買い物をしなかった層が新たに利用を開始したことで売り上げが伸びています。
今後の売上高の急速な上昇も見込まれており、南米を中心とした成長期待が売上予測に繋がっています。
対Amazonの強み
Amazonは世界的トップシェアの企業ですが、南米においてはメルカドリブレがシェアを獲得しています。その大きな理由が決済システムです。
現地の決済方法で大きな基盤を築いているのが「メルカドパーゴ」という決済方法です。これは「南米のPayPal」のようなシステムで、QRコード決済などで実店舗などでも用いることができます。
一方のAmazonはアメリカのクレジットカードの決済システムをそのまま導入しているため、現地ではあまり使われません。現地でシェアをとっている決済システムも合わせ持っているメルカドリブレはAmazonに対しての強みを誇っていると言えるでしょう。
リスク要因
為替リスク
メルカドリブレがサービス提供をしている南米は、為替のリスクがついてまわります。通貨危機や債務危機などが起こる可能性は多分にあります。
アルゼンチンやブラジル、チリなど各国で通貨危機などの歴史があります。新興国市場のリスクとしての為替リスクには注意しておく必要があると思います。
買収もあるかも
これは何らかの情報があるわけではありませんが、もしかしたらAmazonなどに買収されるなどが起こる可能性もゼロとは言えないでしょう。
これまでAmazonなどの巨大プラットフォーマーは買収などで、成長をしてきた背景がありました。南米市場で急速な成長を遂げているメルカドリブレがその対象になることもあるかもしれません。
ただ、最近はGAFAなどの独占に対する規制も強化されてきているので、買収へのハードルは高くなると予想されます。
株価の推移
こちらが過去5年間の株価のチャートです。
2020年のコロナショック後から上昇トレンドに入っています。こうして見ると高値掴みを恐れてしまいますが、すでに述べた要因を踏まえると長期的には値上がりにも期待できる銘柄だと考えています。
一方でリスク要因も存在しているので注意深くみていく必要はあると思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は南米のAmazon「メルカドリブレ」について銘柄研究をしていきました。南米地域のEC市場の成長性や、その中での決済システム基盤も獲得しており、魅力的な企業だと思います。
ECプラットフォームとしての成長と、フィンテック企業としての今後への期待が持てる良い銘柄です。
ただしリスクもあるので、しっかり注意して見ておこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。またお願いします。