こんにちは。フリーランス投資家のmaruです。
今回は米国株で成長期待の高い医療保険会社「ユナイテッドヘルス」の銘柄研究をしました。
○投資対象としてのの3つの魅力
○ユナイテッドヘルスの配当・株価
それでは早速みていきましょう!
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もくじ
ユナイテッドヘルスってどんな会社?
基本情報
本社 | アメリカ・ミネソタ州 |
設立 | 1977年 |
上場 | 1991年10月 |
上場市場 | NYSE |
業種 | ヘルスケアサービス |
予想配当利回り | 1.51% |
時価総額 | 3175.13億ドル(2021年3月3日現在) |
事業内容
ユナイテッドヘルスの事業内容は大きく「ユナイテッドヘルスケア」と「オプタム」の2つに分かれます。
○ユナイテッドヘルスケア
ユナイテッドヘルスケア事業では医療保険事業を行なっています。
企業・政府等の公共機関・個人などに向けて幅広い医療保険サービスを提供しています。アメリカで最大の医療保険サービスを提供しており、同社の売上高のメインはこのユナイテッドヘルスケア事業が担っています。
○オプタム
一方のオプタムでは、ユナイテッドヘルスケアの医療保険事業で得られたデータを基に適切な病院や薬剤、医師などを提案してくれるサービスを提供しています。
売上高はユナイテッドヘルスケア事業の方が高いですが、営業利益率はオプタムの方が高く、営業利益もオプタムが上回っています。
ユナイテッドヘルスの魅力3点
この記事ではユナイテッドヘルスの魅力を以下の3点に絞って分析しています。
○今後の成長ドライバー
○好業績
安定した収益
ユナイテッドヘルスは収益をあげる柱を複数持っています。安定した収益をあげられることになるので、投資先として魅力的だと思います。
●ユナイテッドヘルスケア事業
○雇用主・個人向け
○メディケア・退職者向け
○コミュニティ・州向け
○グローバル向け
●オプタム
○オプタム・ヘルス
○オプタム・インサイト
○オプタム・RX
例えば、ユナイテッドヘルスケア事業は「雇用主・個人向け」が落ち込んでも、「グローバル向け」が伸びて補完できます。ユナイテッドヘルスケア事業が伸び悩んでも、オプタムが伸びてくることで全体では売り上げが伸びることもあります。
こうした相互関係で補完しあうことができるのは、ユナイテッドヘルスの強みです。
何より医療分野は、景気に左右されにくいという強みもあるので、投資先としては魅力的な企業です。
今後の成長ドライバー
ユナイテッドヘルスは、医療保険会社としての強みもさることながら、テクノロジー企業としても強みを誇っています。
ITを活用した薬剤管理システム「PBM」では業界大手となっています。そのために過去、企業の買収など積極的に成長に向けた投資を行なってきました。テクノロジー企業としての活動を拡大していき「IT×医療保険」というシナジーをもたらしています。
アメリカ最大の医療保険サービスで得られるデータを活用し、業界大手の薬剤管理システムに繋げていく。医療データの解析を活用して、顧客向けに最適な医療保険サービスを提供していく。などさまざまな事業展開の可能性を持っています。
そしてこれからさらなる成長に向けて、遠隔医療市場に参入するという見方が強くなってきています。遠隔医療企業のアムウェルを買収するという噂があります。またグループCEOのデイヴィッド・ウィッチマンは電話会議で遠隔医療に移行していく可能性を示しています。
ユナイテッドヘルスは、新たに拡大していく市場を自社に取り入れ、大きく成長していく期待が持てる企業です。
好調な業績
ユナイテッドヘルスは順調に売上高を伸ばしています。
コロナ禍であっても2020年はしっかり前年の売り上げを上回り、さらに当初の予想も上回りました。
すでに述べたように景気に左右されにくい安定した収益と、成長ドライバーによって企業の稼ぐ力は確立されているので、業績も好調に推移しています。
投資先の企業として稼ぐ力は必須の要件ですが、ユナイテッドヘルスはこの点もしっかりクリアしています。
ユナイテッドヘルスの配当・株価
配当
ユナイテッドヘルスは順調に配当を増やしてきています。
配当性向は30%前後で推移しており、企業として無理のない配当を続けています。右肩上がりの業績に伴った増配なので、減配・無配などのリスクはそこまで高くないと考えられます。
また配当利回りは1.49%とそこまで高くありませんが、増配に伴って株価も上昇しています。そのため長期的な保有をしていくことで、株価の値上がり・増配の恩恵をダブルで受けられる銘柄だと思います。
株価
下のチャートがユナイテッドヘルスの過去5年間の株価の推移です。
株価は2019年あたりから伸び悩み、コロナ禍で大きく下落しましたが反発し、今は上昇トレンドに入っています。
PER | 20.61倍 |
PBR | 4.83倍 |
株価に割高感はありません。順当に業績を反映した株価になっているので、今後の業績期待を考えると、株価の上昇を期待して良い銘柄ではないかなと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はアメリカ最大の医療保険会社「ユナイテッドヘルス」について企業研究をしました。
○企業として無理のない増配を続けており、長期保有の魅力もアリ
○株価に割高感はなく、今後の値上がりにも期待が持てる
今後も業績や企業の動向に注目しておきたい銘柄のひとつです。長期目線で銘柄の定点観測を行なっていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。またお願いします。