こんにちは。フリーランス投資家のmaruです。
2021年に入ってすぐ、日本では緊急事態宣言が発令されました。新型コロナウイルスの影響からゆっくり回復し、20年7〜9月期からプラス成長になっていましたが、21年1〜3月期のマイナス成長は回避できない見込みになっています。
日経平均株価は28000円を突破するなど30年ぶりの株高が話題になっていますが、そんなニュースの中でよく聞くのが「実体経済と乖離している」「不況なのに株高」という意見です。
そこで今回はデフレになった際に力を発揮できると予想される企業をピックアップしました。今後の投資の参考になればと思います。
価格:2,300円 |
もくじ
銘柄選定の基準
今回デフレ銘柄を選定する基準としては、
・不景気で冷え込む消費者心理に対応
・デフレに対応する戦略がある
・好調な業績を残している
というポイントで選んでいます。
今後注目のデフレ銘柄3選
3038 神戸物産
デフレ銘柄で代表的なのが「業務スーパー」をFC展開している神戸物産です。
もともと業務スーパーはその名の通り個人の飲食店向けに食材などを販売していましたが、一般の消費者にも人気が出てきています。
業務スーパーは「エブリデイロープライス」というコンセプトを打ち出しており、デフレで消費を手控えする消費者心理にとっては追い風になります。
その中でも注目するべきはローコスト戦略です。
国内の食品工場を買収しプライベートブランド商品の開発に注力していたり、広告費用を抑えるためにWebチラシを中心の広告を打ったりとコスト削減を徹底しています。
神戸物産の売上高は以下のグラフのように順調に推移しています。
20年10月期は新型コロナウイルスによる巣ごもり需要が売上を押し上げました。21年10月期の予想はやや鈍化すると見られていますが、再び緊急事態宣言が出たいま、まだまだ需要がある企業だと考えています。
神戸物産の過去5年間の株価の推移は以下のようになっています。
9843 ニトリホールディングス
2つ目に紹介するのは、以前記事でも紹介した私maruのイチオシ銘柄ニトリです。
「お、ねだん以上」のキャッチコピーでお馴染みのニトリですが、日本の長いデフレ下で成長を続けてきた企業で「33期連続増収増益」という記録的な成長を続けている優良企業です。
こちらも神戸物産同様、徹底したローコスト戦略で低価格を実現してきました。
例えば製造・流通を自社で行うだけでなく、テレビCMやカタログなども自社で製作することで外部への委託費用を抑えています。効率的な宣伝とコスト削減により、提供する商品の「お、ねだん以上」が実現できるのです。
さらに33期連続増収増益ということでしっかり業績も伸ばしてきています。
順調な右肩上がりの業績で今後も増収増益が期待できる企業だと思います。
ニトリが提供している家具は生活必需品なので需要はなくならないですし、なるべく安く済ませたい消費者心理にしっかり対応もしています。
ニトリの過去5年間の株価チャートは以下のようになっています。
2782 セリア
100円ショップ業界第2位のセリアもデフレ銘柄として期待が持てます。
昨年、1度目の緊急事態宣言が発令された時、100円ショップには行列ができていました。日用品を安く買い揃えられるため、ニトリと同様にデフレでも需要は落ち込まないと考えられます。
セリアの強みは圧倒的な利益率の高さです。最大手のダイソーは公開していないので不明ですが、業界3位のキャンドゥの20年11月期の売上高営業利益率は「2.3%」です。一方セリアの20年3月期の売上高営業利益率は「9.7%」です。
その背景には販売する商品の約9割をメーカーと共同開発していることがあります。そしてメーカーに店舗のデータを提供していることで過剰生産も防ぎ、在庫管理における無駄なコスト削減を実現しています。
その上利益率の低い食品類の販売を行わないことでその強みを伸ばしています。
こうした戦略でセリアは高い営業利益率を誇っています。
セリアの業績も好調に推移しています。
しっかり右肩上がりの業績推移をしており、今後にも期待ができる企業だと思います。
セリアの過去5年間の株価のチャートは以下のようになっています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、日本にデフレが到来した際に活躍できる企業をピックアップしました。
・不景気で冷え込む消費者心理に対応
・デフレに対応する戦略がある
・好調な業績を残している
というポイントから銘柄選定をしていきました。
今回紹介した銘柄は、デフレになってもならなくても活躍を期待できる銘柄だとは考えています。しっかり定点観測をしながら投資戦略を立てていくのがベストでしょう。今後もこれらの銘柄はチェックしておこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。またお願いします。