【銘柄分析】ランサーズ(4484)の株価はどうなる?日本最大級のクラウドソーシングサイトを分析!

こんにちは。フリーランス投資家のmaruです。

今回は、クラウドソーシングサイト大手の「ランサーズについて銘柄研究をしました。

ランサーズは、前に銘柄分析をした「クラウドワークス」と同業の企業です。クラウドワークスとも比較しながら分析していきたいと思います。

この記事のポイント
○ランサーズの基本情報・事業内容
○これまでの業績・株価
○ランサーズの強み・今後を分析

「ランサーズに投資したい」「今後の株価の見通しを知りたい」という方に向けてこの記事を書いています。ぜひ最後まで読んでみてください!

ランサーズってどんな会社?

まず始めにランサーズがどんな会社なのか紹介していきます。

基本的な情報・事業内容からチェックしていきましょう。

ランサーズの基本情報

本社東京都渋谷区
設立2008年4月
上場2019年12月
上場市場東証マザーズ
業種IT・人材業
時価総額93.00億円

ランサーズは2008年に設立された比較的若い企業です。同業種のライバル「クラウドワークス」が2011年設立なので、ランサーズの方が一足先に事業をスタートさせています。

働き方改革やコロナ禍でのリモート普及により、注目を集めている銘柄です。

2021年6月現在では配当金を出していません。基本的には株価の値上がりを狙っていく銘柄になります。

事業内容

ランサーズの主な事業は、クラウドソーシング事業です。

クラウドソーシングとは?

 企業がインターネット上で業務を外部委託すること

つまり業務を外部委託したい企業と、業務のスキルを有したワーカーマッチングさせるプラットフォームを提供しているのが、ランサーズの事業です。

クライアント企業とワーカーが契約合意して報酬が支払われると、一部を手数料として徴収します。

したがって、契約が増えていくほどランサーズの売り上げは伸びていくという仕組みです。

利用するクライアントとワーカーを増やし、プラットフォームとして拡大していくことを目標にしています。

ランサーズの業績・株価は?

次にランサーズのこれまでの株価や業績をチェックしていきます。

私は投資対象を分析する際に、「企業の稼ぐ力」を数字で確認できる売上高と、投資家の需要が見て取れる株価の推移を必ずチェックします。

ということで、過去の売上高と株価の推移を見ていきましょう。

売上高

以下のグラフが、ランサーズの過去4年間の売上高の推移です。

この4年間で売上高が約2倍になっていることが分かります。直近の21年3月期決算でも、前年比で+11%の成長を遂げています。

さらに2021年通期で黒字に転換しました。今後の利益成長に期待が持てます。

そして主軸のマーケットプレイス事業は、急速に拡大しています。21年第4四半期決算では、マーケットプレイス事業が前年比+33%増となっています。今後の成長も見込まれている事業分野です。

核となるマーケットプレイス事業を中心に、大きく売上高を伸ばしていることが分かりますね。

株価

では次に、過去の株価の推移をチェックします。

以下のチャートは、ランサーズの上場以来の株価です。

出典:TradingView

上場が2019年12月なので、およそ1年半の間のチャートです。マザーズ銘柄ということもあってか、かなり値動きが激しいことが分かります

2020年9月の高値を最後に、下落トレンドに突入しています。

上場からの株価で言うとかなり安い水準にありますが、上昇トレンドに転じるのを待つ方が良いでしょう。

将来的な株価がどうなるかについて、次の章で私なりの見解をお話しします。

ランサーズの将来性を分析

ランサーズの今後について私なりに分析しました。

結論から言うと、「業界が拡大していく見込みなので、ランサーズもそれに伴って成長していくと期待。一方で、フリーランスプラットフォームとしては、同業のクラウドワークスに軍配が上がる可能性が高い」と予想しています。

その理由について解説していきます。

業界が拡大していく見込み

ランサーズが発表した「【ランサーズ】フリーランス実態調査2021」によると、2021年のフリーランス人口は前年比で57%増1,670万人となっています。

経済規模もおよそ10兆円増加しており、フリーランス分野が活発になってきていることが分かります。

背景には、働き方改革コロナ禍でのデジタル化意識が挙げられます。外部の専門人材に業務を委託することで、デジタル化の推進を図ろうとしている企業が増え、それに対応するようにフリーランスという働き方も増加しています。

クラウドワークスやランサーズは、フリーランスプラットフォームで国内最大規模を誇ります。フリーランスの増加に伴って、収益が増えていくことが考えられます。

ランサーズとクラウドワークスの比較

ランサーズと同業のクラウドワークスと比較します。

まず売上高を比較します。ランサーズの2021年3月期通期の売上高は、38.6億円です。一方のクラウドワークスの2020年9月期通期の売上高は、87.2億円です。

サービスの開始はランサーズの方が先ですが、後発のクラウドワークスが売上高で上回ります

次に案件数を比較します。2021年6月11日現在、ランサーズで募集されている案件は6,272件です。一方のクラウドワークスでは、9,350件ありました。

案件数でもクラウドワークスが上回ります。ワーカー側からすると、募集案件が多い方を選びたくなるので、この点でもクラウドワークスが有利です。

フリーランスとしてクラウドソーシングサイトをよく利用する私も、ほとんどクラウドワークスを使っています。ランサーズは仕事が多くないため、受注率が低い上にスマホ用アプリも使いにくい印象があります。

業界全体が盛り上がっていく過程で、ランサーズも利益を拡大していくことが予想されますが、業界をリードしていくのはクラウドワークスになるのでは?というのが私個人の見解です。

まとめ

今回は、フリーランスプラットフォームを運営する企業「ランサーズ」について銘柄研究をしました。

この記事のポイントまとめ
○ランサーズは外部委託したい企業を業務スキルを持ったワーカーをマッチングする企業
○主軸のマーケットプレイス事業を中心に業績は2ケタ成長を続ける
○株価は下落トレンド
○働き方改革・コロナ禍の意識変化が大きな追い風
○今後の業界リーダーはクラウドワークスになるのではと予想

長期目線での拡大は見込んでいますが、業界をリードしていく企業はクラウドワークスになるのではないかと予想しています。

今後のクラウドソーシング業界の動向をチェックしながら、ランサーズにも注目していきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。またお願いします。

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