こんにちは。フリーランス投資家のmaruです。
今回は、学んだ瞬間からすぐに行動が変わる超実用的学問の「行動経済学」について記事にしていきたいと思います。
結構有名な学問なのでご存知の方もいるかもしれませんが、「行動経済学」は人々の不合理性に注目した学問です。一般の経済学において消費者は常に合理的な行動を取るとされていますが、実際の消費者はとても不合理であることが多いです。
例えば、AmazonプライムやNetflixなどの動画配信サービスの「1ヶ月無料お試しキャンペーン」。無料期間だけ加入するつもりが、結局契約してしまう。
特に欲しかったものではないけど、「限定」と言う言葉に負けて買ってしまう。
こういった例は皆さんも経験があると思います。
このように人間の不合理な経済活動を心理学を用いて研究したのが「行動経済学」です。
行動経済学はマーケティングなどでも活用されており、無意識のうちに皆さんの消費行動に影響を与えていることが多くあります。
したがって、行動経済学を学べば合理的な判断ができるようになり、ムダな損失を減らしたり、お得に消費活動を行うことができるようになります。
それでは一緒にみていきましょう!
もくじ
プロスペクト理論(損失回避行動)
人間は損失を回避する傾向にあるというのが、このプロスペクト理論ですが、この場合重要なのは、「不合理なまでに」損失を回避しようとするということです。
例えばこんな質問があったとします。
コイントスをしたとき、 ①表が出たら2万円もらえる ②裏が出たら1万円失う このコイントスゲームに参加しますか?
これは表も裏も確率は50%ずつなので、参加した方がお得です。しかし結果は参加しない人の方が多いです。「2万円もらえる期待」よりも「1万円を失うかもしれない恐怖」が打ち勝ってしまうのです。
合理的に考えればこのゲームに参加した方がお得であっても、人間の判断は不合理にも損失への恐怖に負けてしまうのです。
これは多くの人が株式投資をしない理由にも同じことが言えます。確かに株式投資は利益が出ることも、損失を出すこともあります。ただ多くの人は損失のイメージが先行しているのです。
私も知り合いに株式投資のイメージを聞くと、「暴落が怖い」「損失が怖い」と言われました。
このプロスペクト理論を逆手に取れば、合理的な判断ができるようになります。自分自身が極端に損失を恐れていないか?と考えることが重要になります。
保有効果
保有効果とは、自分が所有しているモノに対して価値を高く感じ、それを手放したくない!と感じてしまう心理的な効果です。
わかりやすい例としてはサブスクリプションビジネスの「お試し期間」が挙げられます。AmazonプライムやNetflixの「1ヶ月無料お試しキャンペーン」に加入したら、キャンペーン終了後になっても契約を続けてしまうという経験はないでしょうか?
これは最初に「無料だから」という理由で始めてしまい、いざサービスを享受すると手放したくないという効果が働いてしまうために起こる効果です。
こちらも知っているだけで、回避できる可能性が高まります。あなたが保有しているモノ、サービスは本当の価値よりも高く評価してしまっているかもしれません。一度立ち止まって冷静に価値判断をしてみるのも良いかもしれません。
希少性の原理
「会員限定」「先着数名限定」などと言われると思わず手を伸ばしてしまう人もいるのではないでしょうか?これが希少性の原理と言われるものです。数や期限が限定されているモノに高く価値を感じやすく、購買意欲が掻き立てられるのです。
そもそも金やプラチナが高価なのは、この希少性が高いからに他なりません。金がそこら中に落ちているような状況であれば、誰も欲しがらないうえに、価格も安価になると思います。
同じように「〇〇限定!」という謳い文句を無視すれば、本当に必要なモノかどうかも判断できるのではないでしょうか?この希少性の原理もしっかり理解することで、価値判断を正しく行えるようになります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
行動経済学を学ぶことで「無料お試しキャンペーン」や「〇〇限定!」という言葉を一旦警戒するようになったのではないでしょうか?
ただし大事なことは、何でもかんでも不合理がいけないということではありません。
最初に紹介した「プロスペクト理論」は、損失回避の傾向があるおかげで、危機から逃れることだってあります。「希少性の原理」で心がしっかり満たされるのであればまったく悪いことではありません。
このように「人間は不合理な行動を無意識でしてしまう」ということを知った上で、あらゆる消費活動をしていけば、より良い人生につながっていくと思います。
今回の記事がそのきっかけになってくれればと思います。
今後ともこのように興味深い学問や、実生活に役立つ学問を勉強して発信していきますのでよろしくお願いします。
最後まで読んでいただきありがとうございます。またお願いします。