こんにちは。フリーランス投資家のmaruです。
最近、「FACT FULNESS」という本を読んでいます。大ヒットしている本ということで気になって購入したのですが、そこに面白いテーマがありました。
人々は「世界がどんどん悪くなっている」という思い込みからなかなか抜け出せない
本の中で紹介されていた例でいうと「過去20年の間、極度の貧困にある人の割合がどう変化しているでしょうか?」という質問に対して、正しく答えられた人はほとんどの国で10%未満だったそうです。
「約半数になった」というのが正解なのですが、ほとんどの人が「あまり変わらない」もしくは「約2倍になった」と答えたそうです。
実際は世界が良くなっているのに、人々はネガティブな本能を備えているので、世の中の正しいデータを見ることが出来ていないと言うのです。
これを読んだ時、「お金の管理にも同じことが言えるな」と思いました。確かに時代がどんどん変化していって、マネーリテラシーを身に付けなければならない時代に変化していってますが、マイナスの事ばかり言及されて「お金の管理の重要性」が強調されているような気がします。
そういった点について今回の記事では言及していこうと思います。
もくじ
世界は悪くなっていっている?
ここでは「世界」というのをお金にまつわる世界として考えていきます。
まずお金の管理をするのに関してマイナスの面についてみていきましょう
給料は上がらない
これは感覚としてあると思います。実際、国税庁の民間給与実態統計調査をみてみると給料があまり上がっていないのがわかります。
令和元年の平均所得は436万円です。そしてホームページで確認できる最も古いデータが平成9年ですが、467万円でした。
この約20年の間、多少の上下はあるものの基本的には日本人の所得は下がっているということになります。
平均年収 | |
令和元年 | 436万円 |
平成30年 | 441万円 |
平成29年 | 432万円 |
平成28年 | 422万円 |
平成27年 | 420万円 |
平成26年 | 415万円 |
平成25年 | 414万円 |
平成24年 | 408万円 |
平成23年 | 409万円 |
平成22年 | 412万円 |
平成21年 | 406万円 |
平成20年 | 430万円 |
平成19年 | 437万円 |
平成18年 | 435万円 |
平成17年 | 437万円 |
平成16年 | 439万円 |
平成15年 | 444万円 |
平成14年 | 448万円 |
平成13年 | 454万円 |
平成12年 | 461万円 |
平成11年 | 461万円 |
平成10年 | 465万円 |
平成9年 | 467万円 |
税金が上がっていく
医療や介護などの社会保障費を賄うために消費税などの税金は増加傾向にあります。国際通貨基金(IMF)によると2030年までに消費税率を15%まで引き上げる必要があるとのことです。
ということは今後も税金による負担は少しずつ大きくなっていくということであります。
しかも厚生年金の保険料率なども年々上昇していっています。あらゆる面において我々の負担は大きくなっており、すでに述べたとおり所得も上がらないため、可処分所得は年々減っていっています。
良い点に目を向けよう
とはいえ悪い点に目が行きやすいだけで今の時代「どんどん良くなっている」ものも多く存在するはずです。いくつか見ていきましょう。
技術の進歩であらゆるサービスが安くなっている
今の時代は技術の進歩によってあらゆるサービスが低価格で享受できるようになっています。もちろん上を見ればキリがなく高いものもありますが、身の回りを見れば服とか家電、パソコンなど安くて良いものに溢れています。今の時代では考えられないような便利なサービスも今後どんどん安くなっていくことでしょう。
贅沢しなくたってユニクロやGUに行けば、それなりの質の衣服を用意できます。
家賃を抑えるために地方に住んでいたって、ネット通販などで大抵のものは手に入ります。
新型コロナウイルスの影響により在宅勤務が定着すれば、通勤にかかる費用を抑えられることになります。
技術の進歩の恩恵を受ければ、意外と支出を抑えるチャンスはありますし、そういったサービスは今後どんどん増えていくことと思います。悲観的になる必要はないと思います。
副業などのチャンスも多い
いま世の中では副業で稼いでいる人がたくさんいます。もちろん誰もが簡単に稼げるわけではありませんが、そういった可能性は今まで以上に高まっているのは間違い無いです。
「働き方改革」により、副業を解禁する企業は少しづつ増えてきていますし、公務員にすら副業を許容する流れになってきています。
そしてすでに述べたように在宅勤務が拡大していくことで通勤にかかっていた時間を副業に注力できる人も増えるかもしれません。
こうした観点から見ると収入を増やすチャンスも増えており、マイナスな事ばかりでは無いことがわかってきました。
運用のハードルが下がっている
資産運用のハードルはどんどん下がっています。株式投資をするにもネットで簡単に手続きができ、取引の手数料もとても低くなってきています。
証券会社の売買にかかる手数料は価格競争によって低下してきていますし、投資信託の購入手数料も安くなってきています。世界中で若い世代の個人投資家が増加しており、実際に資産運用、投資の世界に参入している人が増えてきていることがわかります。
今まで以上に低価格で、簡単に手続きができるということでお金の管理をすることに関してとてもプラスです。
まとめ
ということで、確かに所得は増えず税金は上がる厳しい世の中ではありますが、良い面もたくさんあります。今後もどんどん苦しくなっていくという考え方も多く見受けられますが、世の中を見渡してみるとマイナスな面ばかりではありません。プラスの恩恵を受けられることはたくさんありますよね。
悲観的な事ばかりではなく、ポジティブな面もしっかり捉えてお金の管理をしていくことが重要かなと思いました。
私個人的には、こうした時代に生まれてあらゆるサービスを享受できることを幸せに思っています。そしてこうしたプラスの面に気が付くためにも、日々勉強をしていこうと感じました。今後ともこのような発信をしていくのでよろしくお願いいたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。