こんにちは。フリーランス投資家のmaruです。
今回は物流システムの世界的総合メーカーである「ダイフク」について銘柄研究をしていきました。
今後の成長期待ができる企業として、業界の今後やその中での「ダイフク」の立ち位置を踏まえて、投資先の魅力を考察していきます。
それでは早速見ていきましょう!
もくじ
ダイフクってどんな会社?
本社 | 大阪府大阪市 |
設立 | 1937年5月 |
上場 | 1961年10月 |
上場区分 | 東証1部 |
業種 | 産業機械 |
予想配当利回り | 0.65% |
配当性向 | 32.3% |
時価総額 | 1.66兆円(2021年1月10日現在) |
産業機械という業種のなかでも物流システムを提供しているのがダイフクです。保管・搬送システムでは世界トップクラスです。
ダイフクの主力事業はマテハンです。「マテリアルハンドリング」の略称で、物流を効率化する技術です。もっと詳しく言うと、生産拠点や物流施設における原材料や完成品を移動させる、保管する技術のことです。工場の生産ラインのコンベアなどがマテハンにあたります。
さらにファーストリテイリングとの戦略的グローバルパートナーシップを結んでいます。両社の協力により9割の省人化を達成しました。
配当を期待できる銘柄というより今後の成長による値上がりを期待できる銘柄かなと思います。
投資先としての魅力
コロナ禍による事業の成長期待
直近、新型コロナウイルスによる巣ごもり需要が盛んになりました。家から出ずに買い物をするには、ネットショッピングなどのEC取引が必要になります。
このECの需要が増えると、物流の重要性は高まりダイフクの主力事業であるマテハンの需要も高まっていきます。
さらに新型コロナウイルスの影響は「密」を避けるという需要に繋がりました。工場や物流施設で密を避けるために省人化需要が高まり、ダイフクの強みが発揮されることになります。
コロナをきっかけに事業が大きく成長していくことが期待できます。
グローバルな活躍と幅広い分野への展開
ダイフクは海外での事業展開にも強みを持っています。事業の海外比率は65%になっており、グローバルに活躍をしています。
アジアを中心に、海外26の国と地域に現地法人を展開しており、物流ソリューションを世界各国に提供しています。今後もこの流れは継続していくことは予想され、更なるグローバル展開も期待できます。
そしてダイフクは様々な業種に事業を展開しています。
エレクトロニクス業界(半導体など)、自動車・自動車部品業界、空港など様々な業界に提供しています。そのため事業の柱がたくさん存在していることになります。
例えば、21年3月期は自動車生産ライン向けの大型案件が続いていましたが、22年3月期はその反動から自動車向けの売上減が予想されています。一方で、EC関連や半導体関連の成長が下支えし、連続増益を見込んでいます。
このようにダイフクのビジネスは特定の業種に依存しないため、需給に影響されにくいです。
海外でのグローバルな成長期待に加えて、特定の業種に依存しないビジネスであるというのは大きな魅力と言えます。
今後への業績期待
ダイフクの売上高は以下のようになっています。
ずっと順調な右肩上がりだったわけではありませんが、コロナをきっかけに今後の成長期待は持てるかなと思います。
下が過去約5年間の株価のチャートです。
2018年からボックスが長く続きましたが、2020年から長期の上昇トレンドが続いています。今後も増益を見込んでいることを踏まえるとこの上昇トレンドが継続していく可能性があると思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はマテハン業界を牽引する「ダイフク」の今後の投資先魅力を探っていきました。コロナの影響をプラスに受けつつ、グローバルな事業展開と幅広い業種への事業展開など今後に期待できる企業だと思います。
今後に注目したい企業だと思っているので、じっくり様子を見守っていきたいと考えています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。またお願いします。